
突然ですが、プロゴルファー宮里藍ちゃんの故郷をご存知ですか?沖縄本島北部の東村(ひがしそん)という所が世界の藍ちゃんの故郷なんですけど、「やんばる」という緑と山に囲まれた自然豊かで、のんびりとしたとってもいい環境のところです。那覇空港から北に100km、高速を使って、約1時間くらいのところにあります。
東村には藍ちゃん以外にも有名なものがいっぱいあって、村の70%は森林地帯だそうで、その豊かな自然を生かしたマンゴーやパイナップルなどの農作物の産地として知られています。(パイナップルは県内の3分の1がここで作られているそうです。)
今日はその東村の周囲を山に囲まれたのどかな田園風景が広がるすばらしい環境で、あぐーを大事に大事に飼育している、農業生産 有限会社沖縄北斗(ほくと)を訪ねました。

沖縄北斗では、広い敷地内に常時10,000頭ほどの豚を飼育しています。豚舎内は常に清潔に保たれていて、豚舎にありがちな「臭い」がきつくなく、あまり気にならなかったのが印象的でした。糞なども豚舎内で肥料に生成されていて、環境汚染などにも気を配られているそうです。
あぐーの飼育は、平成17年から開始し、当初は年間1,000頭あまりだった飼育頭数も、平成19年度では5,000頭という、沖縄県内で一番多くのあぐーを飼育してきた、「あぐーのことなら沖縄北斗」と言われるくらい沖縄では有名な農場です。沖縄県内で飼育頭数が一番ということは、あぐーは沖縄でしか飼育されていないので、「日本一」いやいや、「世界一」のあぐー飼育舎になるのです。もちろん、沖縄北斗が誇れるのは、あぐーの飼育頭数が多いだけではありませんよ。

「あぐー」は、琉球在来豚の「アグー」のオスと、ランドレースやF1といった西洋種のメスをかけあわせて作られたもので、現在、JAおきなわが商標登録をしている、ブランド豚のひとつで、指定農場だけが飼育しています。
琉球在来豚「アグー」の特徴は、小柄な黒豚で、おなかがたれさがり、背中が少しそっているのが特徴です。アグーの肉は低コレステロールでアミノ産が多いため肉に旨みがあり、ブランド豚の代表的な肉としてテレビでも紹介され、県外の多くの人に知られるまでになりました。産子数が少なく、飼育日数が長いことから、生産頭数が多くないため、希少価値の高い豚肉のひとつです。
基礎豚となるオスの「アグー」は、沖縄県畜産試験場でDNA鑑定をして、本来のアグーの特色を強く持つものだけをとし、ICチップ入りのイヤータグをつけて固体管理されています。「アグー」は飼育するのが非常に難しいため、飼育を断念する農家も多いようですが、交配などをきちんと守り、近親交配による退化や異常形状の出現をなくして「アグー」本来の優れた肉質を多く受け継いだ「あぐー」の生産を可能にしているのが沖縄北斗なのです。カネマサミートも農家などで生まれたアグーを、沖縄北斗に譲渡し、きちんとした管理下でアグーの飼育してもらうことにも協力をしています。

「ブランド豚」として認定されたアグーが、「前回は美味しかったけど、今回のはあまり美味しくない」というのでは困りますよね・・・。そして最近では、DNA鑑定していないアグーも出回ってきたりしたため、JAおきなわや沖縄県が「ブランド豚推進協議会」を発足させ、「アグー」の定義付けを行い、商標管理、生産から流通、販売までの一貫した推進体制を構築しています。「沖縄県内で繁殖生産・肥育された去勢・雌肥育豚、同協議会の認める配合飼料を利用している」など、6つの条件をあげて、その全部を満たしているものだけを、アグーとして認定する、というものです。
沖縄北斗では、発足当初から加入し、「正しいあぐー」を飼育し続けているのです。

近年の肉や食品の偽装について、沖縄北斗の大城常務(写真:下の右側)は、「消費者の方は目を光らせてほしいですね」と語る。「自分たちは、ちゃんとしたものを作っているし、安心して美味しい沖縄の豚肉を消費者に届けたいと思っているから、飼育状況や、ワクチン、クリーニングなど、すべて公開しています。きちんとやっているところは、ちゃんと評価してほしいですね」と続けた。(豚舎に入るためには、服装や消毒など徹底されています。)
そして、「沖縄北斗で飼育されたあぐーは、沖縄県食肉センターで生体検査後にとさつされ、カネマサミートへ出荷されるルートだと、豚肉のとちく番号で、本物かどうかはすぐに分かるようになっています。消費者からも、農場が確実に見える流通のルートができていますので、安心してあぐーを出荷できます。」と太鼓判を押していただいて、カネマサミートの宇良(うら)社長(写真左)も満面の笑顔で帰途についたのでした。
農業生産法人 有限会社沖縄北斗:沖縄県国頭郡東村字平良971-2
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